こんにちは、渡辺誠司です。
もう3月も終わりですね。
外の景色は春らしくなり、街では桜が咲き始め、
野道にはオオイヌノフグリが花を咲かせています。
4月1日には、新元号が発表されるそうですが、
日本中が楽しみにしている瞬間が近づいていますね。
月に一度は、自分ブログを更新して
自分の思っていることや、考えていることを整理しています。
経営の原動力は「アンガー(怒り)」だ!
このIT業界で仕事をしていると、
これから世の中は、どう変化していくのか敏感に感じています。
確実に変化していることは、
人口減少、引きこもり、ニートによる労働力不足をカバーするために、
AIや産業用ロボットが急速に発達して、人々の仕事が無くなっていくことです。
そして、日本人に仕事があるにもかかわらず、
なかなか働き手が集まらずに、深刻な人手不足になっている
建設現場、介護業界、製造業には、東南アジアから大量の人材が流れ込み、
日本社会の構造そのものが変わることは、もう誰にも止められません。
もしかしたら、僕たちの子供世代が就職した会社は「上司が外国人」だったり、
外国人社長の元で働くことになるかもしれないと思うと、ゾッとします。
20年後には、日本人口が8000万人まで減少する代わりに、
外国人労働者が2000万人にまで膨れ上がり、トータルで1億人社会を維持できると思いますが、
今までとは次元の違う問題(外国人の移住や選挙制度など)が山積みとなり、強烈なリーダーシップが求められます。
そこで、私は思うわけです。
私たち経営者は、
もっと感情を剥き出しにして、感情を爆発させて仕事しないと、
この世の中で必要とされなくなってしまうのではないか。
僕は、会社で何かあっても、そんなに怒ることはありません。
むしろ「怒らない経営者がカッコイイ」とも思っているので、
ムカついたり苛ついたりしても、いきなり怒鳴ったり
長時間説教するようなダサいことはしません。
ただ…、本当のことを言うと、
怒りの感情に任せて怒鳴ったりして、
部下やスタッフに嫌われることを避けている「単なるお人好し」なのです。
みんなそうです。
なんでもブラック企業、なんでもハラスメントと言われるようになり、
会社の上司も、部下に叱ったり注意することができない社会になってしまったのです。
そして、いまや日本社会は「アンガーマネジメントできる上司が素晴らしい!」というムードになり、怒りたくても我慢することが美徳だと勘違いしている人もいます。
叱りたくても、優しく丁寧に説明して「いいところを褒めて伸ばす」ことがマネジメントの基本だと言う人もいますが、経営者に求められていることは「感情の爆発」です。
なぜなら、
怒り、苦しみ、悲しみ、不満、劣等感、という負の感情は、
いちばん強烈なエネルギーであり、経営の原動力だからです。
生産性の高い怒りとは?
思い返せば、僕が創業した10年前は、
まさに「怒りのエネルギー」があったからこそ、今日まで走ることができたのだと思います。
会社員時代、理不尽な上司にバカにされ
「いまに見ていろ!絶対に成功してやるからな!」と、
血迷って独立開業したものの、まったく喰えない時代が5年続き、
心が折れそうになったときも「怒り、苦しみ、悲しみ、不満、劣等感」という負の感情が、生産的なエネルギーになったわけです。
そして、10年が経ち…
事業も軌道に乗り、売上も増えてきたことで、
創業時の「血がほとばしるほどの怒り」も沈静化してしまったのです。
こうやって、経営者はダメになっていくのか?
経営者の怒りが冷めたら、会社は終わると思います。
実際に、そういう会社を知っていますが、
そこへ行くと社内は「負のオーラ」がすごくて、人の目も死んでいました。
怒りと言ってもいろいろで、
攻撃的な怒り、暴力的な怒り、相手を不快にさせる怒り、どうにもならない不毛な怒りなど、
怒りには良いイメージはありませんが、私たち経営者は「生産性の高い怒り」を研究していくことが、これからやってくる時代の生き方だと思います。
今まで、仕事のことでお客さんからクレームがあった場合でも、
怒りを爆発させて部下やスタッフに嫌われたくないという、やましい感情で、
相手を傷つけないように静かにしていましたが、それは間違いだと気づきました。
僕の知っている社長さんでも、
いつも怒っている人もいれば、ぜんぜん怒らない人もいます。
そして、僕みたいに「怒りたくても怒れない人」もいますが、
・怒らなければいけないことは上手に怒る。
・いつ、誰に、どの程度まで怒るのか自分の責任で決める。
・相手に嫌われることを恐れず、愛を込めて怒る。
本気で仕事に向き合っていれば、怒りが湧いてくるのは当然で、
その怒りのエネルギーを、どうコントロールするかが試される時がきました。
もう一段、自己成長するために、この苦行をも乗り越えて行く覚悟です。