こんにちは、「お客様を集める女性の会」を主宰する渡辺誠司です。
今日は、私がサラリーマン時代からお世話になっている「O様」のところへ最後の挨拶に行きました。
最後と言うのは・・・
「O様」は、明治22年創業の老舗商店です。
町内の台所を預かる「よろずや」として、長年親しまれてきました。
(当時は、仕入れのトラックが帰ってくるのを待っているお客さんがいた)
これまで、コンビニや大手量販店の進出に負けず、3代に渡って120年続けてきたそうですが…
市の合併に伴い区画整理が本格的に始まり、道路拡張のため立ち退きが決定したそうです。
まだ店は続けたい気持ちはあっても、跡継ぎの問題や時代の流れもあり、ついに「店じまい」を決断されたのです。
しかし店内には、大量の在庫が残っているので、「2月になったら廃棄処分にするしかない…」と思っていたそうです。
私は、偶然そのことを知ったのです。
そもそも、私の本業は「セールスブレイン」という社名にもある通り「販売する頭脳」です。
どんなに立地が悪くても、またどんな商品でも、とにかく一人のお客様へ売る方法を100のアイデアの中から考えるのが仕事です。
奥さんには、
「廃棄処分しても原価すら元は取れません。全部売り切りましょう!」
ということで、サヨナラ売り切りセールを企画することになりました。
準備できるのは、たったの2日間しかありません。
まずは、全部の商品を陳列棚から下ろして、「価格帯」と「売れ筋商品」にセグメント分けしました。
① 生活必需品として必要なモノ
② 必要だけど時期外れのモノ
③ ときどき売れるモノ
④ 全然売れないモノ
この4つを一つの袋に入れて「福袋」型式にしたのです。
これで1日目は終了。
あとは、肝心の「集客」ですが…
とにかく時間がないので、ポスティングチラチを作って近所にポスティングすることにしたのです。
日曜日の早朝から、家族全員でポスティングです。
(見知らぬ土地で一緒に配りました)
集客のポイントは、来店記念プレゼントです。←重要!
マーケティングでは「フロントエンド商品」とも言われますが、このようなオファーを入れるか入れないでは反応が全然違ってきます。
そして、売り尽くしセール最終日は…
これだけあった商品も・・・
完売!
心配だった、この棚も・・・
完売!
ポンポンに入っていたアイスクリームも…
完売!
見ての通り、ほとんど残っていません。
私としては、「売れ残った商品を廃棄処分することなく全て売り尽くす!」ことが目標だったのですが、結果的に「売り尽くしセール」は成功に終わり、無事に閉店することになりました。
121年という長い長い歴史に相応しい最終日だったのではないでしょうか。
最後にこのような形でお手伝いできて本当に良かったです。
「O様」のご家族様、本当にお疲れ様でした。
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